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042-753-6308

【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

歯肉炎、歯周病(しにくえん、ししゅうびょう)

種類
犬/猫
症状
くしゃみ、鼻水/元気がない/口臭がひどい/食欲がない
病気
歯の病気

高齢のワンちゃんネコちゃんで

どうしても気になってくる「口臭」。

人間と違っていわゆる「虫歯」が出来ることは少ないですが

その代わりにワンちゃんネコちゃんでは「歯石」が付きやすいです。

ちらっと歯を見てみると歯の表面が茶~灰色で

ボコボコしている??と思ったら

それは歯ではなく「歯石」です。

この歯石がにおいの原因。

そして歯石は歯肉(歯茎)に炎症を起こしたり

さらに歯周ポケットに感染・炎症を起こしたりしていきます。

「高齢だし歯は仕方ない。悪くなれば抜けるかな~?」

と思っている方は大間違い!

口が痛い=食欲がなくなる

この流れで高齢の子は一気に弱ってしまったりします。

また、歯の根っこのところで膿瘍を作り(歯根膿瘍と言います)

突然頬が膨らみ、そこから膿が・・・!なんてこともあります。

炎症の進んだ歯の根は、顎の骨と癒着してむしろ抜けづらくなることも。

また、炎症が悪化すると顎の骨を溶かしてしまい

顎の骨折を引き起こすこともあるのです。

上顎、特に犬歯や大きな臼歯の歯周病は

鼻へと炎症を広げることがあり、

くしゃみ、鼻水がある場合に歯周病を見つけるケースも少なくありません。

 

勿論、そうならないために日々の歯磨きは必要ですが

ある程度がっちりと歯石が付いてしまったら

麻酔をかけて歯石除去をしなくてはなりません。

また、歯周炎がひどくグラグラしている歯は

痛みの原因になりますので、抜く必要があります。

基本的には、ワンちゃんネコちゃんとも

歯が少なくなっても食べることに影響はありません。

むしろお口が痛い方が食欲減退につながります。

 

歯石除去は全身麻酔になりますが、

全身状態がよければ基本的には当日に退院できます。

気を付けていただきたいのは歯石除去後。

機械を使って歯石を除去するため、歯の表面には

細かい傷ができてしまいますので、

その後しっかり歯磨きをしないと

またすぐに歯石が付いてしまいます。

出来るだけ歯石除去の「前に」歯磨きトレーニングをしましょう!

 

高齢になってくると全身麻酔のリスクも気になるところ。

なるべく早い段階で歯磨きは習慣にしていきましょう。