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042-753-6308

【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)

種類
犬/猫
症状
おしっこが多い/オリモノが出る/吐く/痩せてきた/食欲がない
病気
生殖器の病気/緊急性の高い病気

中高齢の避妊していないワンちゃんネコちゃんで

怖い病気の一つとして、この

「子宮蓄膿症」が挙げられます。

字の通り子宮の中に膿がたまる病気ですが

発見が遅れると命の危険がある病気です。

「発情が終わっているのに、オリモノが続いている」

「オリモノから変なにおいがする」

「なんだか食欲がなく元気がない」

オリモノの量が少ないとなかなか気づけない病気です。

外に出ているオリモノの量が少なくても

中では子宮がパンパンに膿を溜めていることも・・・。

破裂してしまうと勿論、腹腔内に細菌が広がって

腹膜炎を起こし、急激に状態悪化します。

蓄膿している状態でも、細菌の毒素によって

全身状態が悪化して死に至ることもあります。

 

食欲がない、元気がない、オリモノがおかしい

の他にも「多飲多尿」というのもこの病気の症状の一つです。

しかし多飲多尿も多くの病気で認められる症状の

一つにすぎませんので

「避妊していない」「中高齢」のメスでは

常にこの病気の可能性を考えておかなくてはなりません。

 

治療は基本的には外科手術で子宮と卵巣を摘出することになります。

全身状態が悪い場合は、手術に入る前に

全身状態を改善させたりする必要があったり

術後も状態によっては手遅れになってしまうこともありますので

早期発見、早期治療が大切となります。

 

妊娠を望んでいない場合は

子宮蓄膿症の他、卵巣腫瘍や乳腺腫瘍の予防としても

避妊手術をお勧めいたします。