胸水(きょうすい)
- 種類
- 犬/猫
- 症状
- ぐったりしている/元気がない/呼吸が速い
- 病気
- 呼吸器の病気/心臓の病気/腫瘍
「胸水」というのは、胸の中に水が溜まる病態ですが
原因は様々です。
「胸に水が溜まる」というと「肺水腫」という
肺に水が溜まる病気と間違える方もいらっしゃいますが
胸水は肺や心臓の周り、臓器の外側に水が溜まる病態です。
胸水は少ない量では症状を感じにくいですが
量が多くなってくると、肺を圧迫して呼吸がしづらくなるため
呼吸がいつもより速い、元気がない、動きたがらないといった
症状が出てきます。
胸水が溜まる原因としては
心臓の病気による循環疾患や、腫瘍、
感染によって胸の中に膿が溜まっていることもあります。
原因を特定するためには、胸水の成分を調べるなどの検査が必要となります。
胸水が溜まっているので呼吸が苦しい、というと
「では胸水を出来るだけ抜いてください!」と
言われる方も多いですが
胸水はただの水ではなく、体液です。
多く抜いてしまうことで身体の中のバランスを崩し
さらに体調を悪化させることになってしまう場合もありますので
胸水の抜去は慎重に行います。
原因から治療をすることで
胸水が溜まらないような身体の状態を作ることが
大事になってきます。