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【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

副腎皮質機能低下症(ふくじんひしつきのうていかしょう)

種類
症状
けいれんする/下痢、軟便をする/元気がない/吐く/食欲がない
病気
内分泌系の病気

副腎皮質機能低下症は、「アジソン病」とも言われ

犬でしばしば認められますが、猫ではほとんどない病気です。

この病気は副腎という臓器から分泌される

「ステロイドホルモン」が不足して起こる病気です。

他の内分泌疾患(副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症、糖尿病)

などと比べて見かける頻度がかなり低いですが

症状が悪化すると、命の危険に関わる重篤な疾患です。

症状としては食欲不振、体重減少、嘔吐や下痢などの消化器症状

低体温や徐脈、震えなどがありますが

この病気特有の症状、というのが分かりづらいため

診断までに検査、時間がかかることがあります。

けいれんを起こすこともあります。

この病気で不足してくる「ステロイドホルモン」というのは

体がストレスを感じた時に大切な役割を果たすホルモンです。

そのため、ストレスにさらされるような

出来事に際した場合、強い症状が現れることがあります。

一般的な血液検査でこの病気を疑う項目もありますが

ごく限られた項目でしか判断できないため、

確定診断は内分泌の検査(血液検査)を追加して行うことになります。

この病気は診断することが困難ですが

治療は一般的にステロイドの投薬を続けていくことで

症状を抑えることが出来ます。

もちろん、事前に副腎の状態を画像で精査したりして

腫瘍などの可能性を否定していくことも重要です。

内分泌の状態は徐々に変わっていくため

薬の量の調整などで、定期的に血液検査を受けることも大切です。