緑内障(りょくないしょう)
- 種類
- 犬/猫
- 症状
- 元気がない/目が大きい/目が赤い/食欲がない
- 病気
- 眼の病気
「緑内障」という病気をご存知でしょうか。
人間では視界が部分的に狭くなっていくというのが
症状の一つですが
ワンちゃんネコちゃんではこの症状に気付くことが
なかなか難しいです・・・。
緑内障とは「眼圧」という
目の中の圧力が高くなってしまう病気です。
例えば高血圧なども原因の一つになりますし
白内障からの水晶体脱臼やブドウ膜炎など
目の中の炎症でも起こることがあります。
何となく目が大きいような・・・?
この頃見え方が悪いのかも?と感じたら
まずは受診していただくことをおススメいたします。
眼圧を測り、大体10~20くらいが正常
高い場合は「緑内障」と診断されます。
眼圧が高い状態が続いてしまうと、
失明してしまう恐れがありますので
視力がどのくらいあるか、
目の他の部分に炎症や異常がないかも検査していきます。
眼圧が高い状態は
目の痛みや頭痛などの症状も起こしますので
食欲や元気がなくなることもあります。
眼圧を下げる目薬を使って治療を行っていきますが
日に何度も、何種類も目薬が必要となることもあります。
根本的な原因が明らかな場合は、その病気の治療もします。
目の中の炎症が原因である場合、抗炎症の目薬や
お薬の服用をしていただくこともあります。
水晶体の脱臼(レンズが外れて傾いている状態)の場合は
手術適応となります。
※上記の病気であっても必ず緑内障となっているわけではありません。
高血圧の場合は、血圧を下げるお薬を処方することもございます。
目薬や他の治療を行っても
眼圧が上がり続ける場合、失明は避けられません。
ある程度まで大きくなってしまった眼球は
その後自然にしぼんでいくこともありますが
視力が戻ることはありません。
また、大きくなりすぎた眼球による痛みで
普段の生活がままならない場合は、
眼球摘出などの手術もおこなわれます。