血液検査(オプション編)
健康診断を行う際に
持病を持っている子、気になる点がある子などには
「オプションで検査を追加しませんか?」と
お勧めする場合がございます。
オプションをお勧めするのは、基本的に動物病院からご提案いたしますが
どんな検査をおこなっているのかをここで説明していきます。
☆心臓病をお持ちの子、また心臓について心配な子
「NT-proBNP」という項目をお勧めしています。
心臓の定期検査でもおこなったりする項目で
心臓の筋肉がどれだけ損傷を受けているのか、を
数値化してくれる項目です。
これによって、薬での治療でコントロールがどのくらい
上手く行っているのか、また
心雑音などの症状では把握しきれない心臓病を拾うことも出来ます。
☆膵特異的リパーゼ(fPLやcPL)
膵炎などが疑われる子にお勧めしています。
急性膵炎は急激な症状を呈することがありますが
慢性膵炎は良くなったり悪くなったりを繰り返すことがあります。
「この頃吐くことが多い」「下痢が増えてきたかも」などの
気になる症状がある時に、お勧めしている検査の一つです。
また、糖尿病の子は膵炎から糖尿病を悪化させることもありますので
定期的なチェックをお勧めいたします。
☆甲状腺機能検査(T4、FT4、TSH)
犬では「甲状腺機能低下症」
猫では「甲状腺機能亢進症」は
中高齢で増えてくる内分泌疾患の一つです。
症状は多岐にわたり、しかし特異的な症状を示さないこともあるため
オプションでお勧めしている検査の一つです。
☆フルクトサミン
糖尿病をお持ちの子にお勧めしている検査です。
血糖値というのは食事の時間や量、一日の間でも大きく変化します。
それをモニタリングするのはとても困難なこと・・・
この項目では、数日間の血糖値を踏まえて安定した数値を出すことが出来ます。
現在の血糖コントロールが上手く行っているかの定期検査に用いられます。
健康診断で血液検査をおこなう時に
一度の採血で、持病の定期検診も一緒におこなえる「オプション検査」。
しかも、単項目で検査に出すよりも
少し安価に検査することが可能です!
この他にも検査機関によって異なる
いくつかのオプション検査がありますので
健康診断の時に気になることがある場合には、
是非ご相談ください。