フードをしっかり食べてもらうためには
食に貪欲な子、食が細い子というのは
ある程度個性ですが、行き過ぎてしまうと病気の元です。
ちなみにうちのモモは
「食に貪欲」「でも消化は弱い」タイプです。
基本的にはドライフードのみ、オヤツは原材料をチェックし
固いものは避け、少量にしておくことを注意して与えています。
食が細い子の場合は特に、食べないことが心配で
食べてもらおうとするあまり
*ついついオヤツをあげてしまう
*フードにトッピングをすると、トッピングのみを食べてしまう
ことが多くありますね。
これ実は、「フードを残せば美味しいものが出てくる」という
悪い意味での「学習」になっています!
オヤツはそれだけでは栄養の偏りを招きますし
脂肪や塩分などが多いことで、各臓器への負担へ繋がることもあります。
ではどうやってフード(主食)を食べさせるようにするのでしょうか。
★まずはしっかり「空腹」の時間を作ってください。
たびたびオヤツをあげていると、ごはんの時間にしっかり空腹の状態になりません。
フードをしっかり食べてくれるまで、オヤツは我慢しましょう!
空腹状態で嘔吐が起きてしまう子もいますので
その場合にはまず病院にご相談ください。
★一回のフード量をほんの少量(1日量の1/5程度)にしましょう。
まずは「完食」させることを目標にします。
ごくごく少量の「フードのみ」を与えて、しっかり完食させましょう。
「完食」を見届けてから「オヤツ(ごほうび)」を与えます。
これを何度か繰り返すことで
「フードを完食したら美味しいものがもらえる」という
「学習」をさせていきます。
★食べなかったら食器をすぐ下げる。
これは結構大事なことなのですが
「フードを残せば美味しいものが出てくる」と学習している子は
フードのみを出しても「いらない!」(だって美味しいものがほしい!)
となります。
ここで飼い主さんはぐっと我慢してください。
手を付けなかった、または残してしまったフードはさっと下げましょう。
勿論、完食しなかったのでオヤツはなしです。
★これを一日に何回か繰り返します。
満腹になりやすかったり空腹になりやすかったりは、個体差があります。
まずはうちの子が「どのくらいのフードなら完食できるのか」を
飼い主さんも一緒に覚えていきましょう。
フードには一日の平均給餌量(このくらいの量を与えるのが目安です)が
表記されていますが、全ての子がその量を食べられる、足りているかといえば
それは違います。
運動量や年齢、生活スタイル、消化の良さなども関わってきますので
「自分の子に合った給餌量」を見つけましょう!
★「完食」できるようになったら、一回の量を徐々に増やしましょう。
それまでは一日の1/5量のフードを1日5回やっていて
それぞれ完食できるようになったのなら
次は一日の1/4量のフードを1日4回という感じに
徐々にフードの量を増やし、回数を減らしていきましょう。
例えば5回目の食事のみ残す、というような場合
一日のフードの総量をやや減らして試してみましょう。
「空腹」から「完食」、そして「オヤツ」という流れをしっかり作っていきましょう。
流れがしっかり出来上がったら、「オヤツ」は毎回ではなく
数回に一度にしていっても良いでしょう。
★体重をこまめに測りましょう!
これもとても大事なことですが、例えば病気で食が進まない場合
体重もぐっと減っていきます。
お腹が空いているけれど食べられない状態なのです。
しかし病気がなく、すっごく我慢強くオヤツを待ってフードを残す子もいます。
体重はどのくらい減っているのか、または変わっていないのか。
現在の体型はどうなのか、は定期的にチェックする必要があります。
目安としては、「背骨」と「あばら骨」が目で見て浮いているわけではなく
触ればしっかり数えられるくらい、がちょうどいい体型と言えます。
おうちの体重計で抱っこして測るのも良いですが、
体重だけ測りに病院に来ていただいても、もちろん大丈夫です♪
食べるものは、体を作る基礎となります。
健康な身体をしっかり維持していくためにも、
自分の子に合った食餌を気にかけていきましょう。