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新着情報

ブログ予防

避妊手術(女の子)について

妊娠予防のための「避妊手術」ですが

お腹を開けて卵巣と子宮を摘出するという手術になります。

麻酔時間は男の子の「去勢手術」よりも長くなりますし

傷口も男の子に比べると大きなものになります。

 

避妊手術には、妊娠を予防する目的とは別に

病気を防ぐメリットもあります。

例えば「子宮蓄膿症」は中高齢、未避妊の特にワンちゃんで

緊急的な病気としてよく知られています。

発情出血の分かりにくいワンちゃん、

年齢とともに分かりにくくなってきたワンちゃんは

気を付けて見てあげる必要があります。

子宮の中に膿が溜まってしまう病気ですが、陰部からの排膿がないと

ぱっと見て分かりづらい病気でもあります。

放っておくと命に関わる危険な病気でもあります。

子宮の摘出をおこなうことにより、この病気を防ぐことが出来ます。

 

卵巣、子宮に関する腫瘍も、

臓器を取り除くことで防ぐことが可能です。

 

また、若いうちの避妊手術は

乳腺腫瘍になる可能性を下げる効果がある

ということも少し前から言われていることです。

乳腺腫瘍犬で多く認められる腫瘍であり、

猫では悪性である確率の高い腫瘍でもあります。

悪性の場合は転移していることも多く、

命を落とす可能性もある病気です。

乳腺腫瘍に関しては、性ホルモンとの関係が密接であるため

腫瘍の成長を防ぐためにも

腫瘍摘出と同時に避妊手術をおこなうことも多くあります。

 

ただし、こちらも泌尿器と密接な位置にあり

関連する神経が通る部位の手術になりますので

まだ未発達、成長段階での避妊手術はお勧めしておりません。

基本的には早くても生後7~8ヶ月での手術をお勧めします。

ネコちゃんはその前に発情行動

(特有の大きな声で鳴く、そわそわするなど)

が現れてしまうことがありますので

その際にはご相談ください。

 

お腹を開ける手術になりますので、

2泊の入院を必要とします。

入院中にお腹の中の出血がないかや、腎臓のはたらきなども

検査いたします。

 

術後は体重が増えやすいなどの

デメリットも勿論ありますので

手術のご希望については、ご家族でよくお話してくださいね。

不明点や、心配なことなどありましたら

お気軽にスタッフまでお声がけください。