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新着情報

ブログ薬の飲み方

お薬の飲み方(第一弾)

「お薬が飲めません」「飲んだことないんですけど大丈夫かな」

というご相談はとても多いです。

動物病院では様々なお薬が出ます。

抗生物質のように、数日から数週間飲むもの、

皮膚のお薬は数ヶ月飲むものもありますし、

心臓や肝臓、または皮膚でも慢性疾患となれば

生涯飲み続けなくてはならないお薬もあります。

 

「お注射で治りませんか?」というご質問も多いですが

基本的に一度の注射で治ってしまう病気はごくわずかです。

ほとんどありません。

薬の種類によっては注射薬がないお薬も勿論ありますし

一日に何回も投与しなくてはいけないお薬を、

毎回通院で注射するというのは、現実的ではありません。

 

そこで「ご自宅でお薬を飲む」ということが

病気の治療にとても重要なことになってくるのです。

 

まずは食欲がある場合の飲ませ方。

こちらは多くの飼い主様が行っている方法ですが、

コツもありますので是非チェックしてください★

 

ごはんをよく食べる子では、お薬を「ご飯に混ぜて食べさせてしまう」

というのはよくあるやり方で

動物にも飼い主様にも一番負担なくおこなえるやり方かと思います。

ドライフードでは混ぜにくいので

好物やオヤツを用いるのも良い方法ですね。

(お薬の種類によっては、ごはんと一緒に与えてはいけない薬もありますので注意です!)

この時

「うちの子、薬を混ぜても全然気づかないわ!」とおっしゃる飼い主様が

多いですが、実はワンちゃんもネコちゃんも気づいてます。

ただ、「変な味のするものが混ざってるけど、美味しいものが多いからいいや!」

と思ってくれているのです。

となると、食欲が少しでも落ちるとお薬を飲むのがとても困難になります。

 

食欲があるときからでも実践して頂きたいのが

【ワンちゃんネコちゃんの空腹時を作ること】

【まずは少量のごはん(おやつ)に混ぜたお薬を与えること】

【お薬が飲めたらご褒美!(褒める、通常の量のごはんを与える、またはおやつ)】

です。

 

ワンちゃんネコちゃんは、人間なんかよりもっと感覚の鋭い生き物です。

人でも苦いと思うものを、気付かないはずはありません。

でも病気の治療のためには必要なお薬・・・

飼い主様も、ワンちゃんネコちゃんに「お薬を飲んでほしい」

しっかり伝えてください。

お薬が飲めたらいっぱい褒めてください。

オヤツは「お薬を分からないようにするもの」ではなく

「お薬を飲めたご褒美」として使ってください。

そうしないと、オヤツだけ上手く食べてしまってお薬を残す・・・

お薬を包むためにまたオヤツをあげる、薬を残す・・・

という悪循環が出来上がってしまいます。

 

「空腹は最高のスパイス」とはよく言ったものですが

お腹が空いている時はちょっとくらい薬が混ざっていても

気にせず食べてくれる子は多いです。

間食としてのオヤツは、心を鬼にして控えめに。

置き餌で好きな時間に食べているような子も

出来れば朝晩と時間を決めての食事に変更してください。

 

薬を飲めないことで治療の選択肢を狭めることなく。

ワンちゃんネコちゃんが病気を早く治したり、うまく維持したりして

苦痛なく生活を送れるように。

お薬を飲むことを、出来るだけ「嫌なイベント」にしないよう工夫していきましょう。

困っていることがありましたら

何でもスタッフにご相談ください。

 

★次回はお薬を包むオヤツ「投薬補助食品」を紹介します★