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【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

角膜潰瘍(かくまくかいよう)

種類
犬/猫
症状
目がしょぼしょぼする/目が赤い
病気
眼の病気

目の表面を覆っている、一番外側の膜を「角膜」といいますが

それが傷ついてしまった状態を、「角膜潰瘍」といいます。

「目がしょぼしょぼする」「片目を瞑っている」

「目が赤くて痛そう」という症状がよく見られます。

 

動物病院で「目に傷が付いてますね」と言われた時は

多くの場合はこの角膜潰瘍の状態です。

角膜は透明で、小さな傷は確認が難しいこともありますので

傷を染める検査をすることがあります。

蛍光黄緑色に色が付くのでびっくりしますが、

無害ですし痛みもありません。

飼い主様にも傷の状態をよく見て頂けます。

あまりに傷が深いときにはこの染色の色が乗らないこともあります。

 

原因は主に、「目をこする」などの外傷がほとんどです。

物にぶつかったり、けんかで傷を作ってくることもあります。

ネコちゃんであれば、「猫かぜ」と言われている病気の一種である

ヘルペスウイルス感染症が原因のこともあります。

 

治療は点眼薬で行います。

表面的な傷の場合、早く治すには一日に何回も点眼をすることが大事になります。

勿論昼間はお仕事で誰もいない・・・というおうちも多いと思いますが

朝夕夜と出来る範囲で、頻繁に点眼してもらえるようお願いいたします。

 

また、痛みがあり不快な状態なのでワンちゃんネコちゃんは

どうしても「目をこすりたくなって」しまいます。

人間であれば我慢もききますが、ワンちゃんネコちゃんはそうもいきません。

必要に応じて「エリザベスカラー」で目をこすることを防ぐのも

大事な治療のひとつです。

この場合のエリザベスカラーは材質の固めのもので、

しっかり目を保護できるものが望ましいです。

エリザベスカラーは生活が不便そうに見えるので、敬遠される飼い主さんも多いですが

着けたまま眠ること、食事をすることも勿論可能です。

目を離している間は必ず着けておくようにしましょう。

 

また、「どうして目をこすってしまったのか」の理由を解いておくのも大事です。

例えば顔の痒みが原因であれば、根本的な痒みの治療をしないと

また角膜潰瘍を作ってしまう原因になりかねません。

フレンチブルドッグ、シーズー、ペキニーズ、パグなどの

お鼻が短いワンちゃん達は、その分目が出っ張っていますので

傷が付きやすいお顔の構造と言えます。

 

角膜潰瘍は目のほんの表面の病気ですが

進行してしまうと治りにくくなってしまうこともあり

また、目の深いところに炎症や感染が広がることもあります。

緑内障に繋がってしまうこともありますので

早期に発見、しっかり治療してあげましょう!