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042-753-6308

【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

膀胱結石(ぼうこうけっせき)

種類
犬/猫
症状
おしっこに血が混ざる/おしっこに頻繁に行く/元気がない
病気
泌尿器の病気

膀胱結石は膀胱炎の原因の一つです。

ペットフードが改良されていくに従って

「結石の出来にくいフード」が作られるようになり

膀胱結石の中でも「ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)」

が原因となるものはかなり減ってきました。

それでも体質的に「結石を作りやすい子」は

ケアが必要になってきます。

 

顕微鏡で見るとこのような結晶が見られます

(ストルバイト結晶)

 

ストルバイト以外にもシュウ酸カルシウムなど

いくつかの結石の種類があり、種類によっては溶かすことが出来ないため

注意が必要です。

 

多くの場合、膀胱炎症状で結石に気付くことがほとんどです。

血尿頻尿、それに伴う食欲元気の減退が主な症状になります。

 

気を付けて頂きたいのは、オスの場合

「尿道」がメスより細いので

結石が尿道に詰まって尿が出なくなる「尿閉」

という状態になってしまうことがあります。

「尿閉」は急激に腎臓に負担がかかることになり

全身状態が悪化し、死に至ることもありますので

「今日は全くオシッコが出ていなくて体調が悪そう」

と思ったら、すぐにでも病院にかかってください。

 

オスで「結石の出来やすい体質」

「結石の詰まりやすい細い尿道」で再発を繰り返す場合

「会陰尿道造瘻術」といって、

尿道を短くし詰まりにくくする手術が必要な場合もあります。

 

メスの場合、小さな結石であれば

オシッコと一緒に出てきてしまうこともありますが

大きな結石は手術で取り除くのが一番です。

結石の成分によっては、フードを変えたりすることで

結石を溶かしたり出来にくくすることも出来ますので

術後の再発管理には、専用の療法食をお勧めします。

食事管理についてはその子その子で変わってきますので

まずは必ず動物病院で相談してください。

状態に合っていないフードを与えてしまうことで

健康を損なう可能性もありますので、ご注意ください。