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胆嚢というのは肝臓に包まれた臓器で
肝臓から出される消化液である「胆汁」を溜めておく臓器です。
何らかの原因で、胆嚢の中の胆汁が
ゼリー状になり上手く排出されない疾患が
「胆嚢粘液嚢腫」という病気です。
今回はこの「胆嚢粘液嚢腫」から
「胆嚢破裂」を起こしてしまった症例の紹介です。
症例は12歳 未去勢オス トイ・プードル
突然の食欲廃絶と元気消失、嘔吐で来院されました。
血液検査では発熱、白血球上昇、肝数値・炎症値の上昇を認めました。
お腹の痛みがあることが分かり、対症療法では効果がなかったため、
翌日に画像検査を行ったところ、胆嚢が大きく腫脹しており
内容物がさらさらとした液体でないこと、また腹水がたまっていることを確認。
腹水を吸引したところ赤黒い液体を採取し、検査したところ炎症細胞や血液を含んでいました。
腹水の性状から胆嚢破裂による胆汁の腹腔内漏出を疑い、その日の夜に緊急手術を行いました。
手術では腹膜炎を確認、
胆嚢は上部で大きく破裂しており、すい臓も炎症を起こしている所見を認めました。
胆嚢を切除し、腹腔内を洗浄しドレーンを装着。
麻酔からの覚醒も遅く、全身状態の悪化が心配されました。
翌日から入院にて内科療法を開始。
術後5日目にようやく食事ができるようになり、術後1週間で退院することができました。