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【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

肝リピドーシス

種類
症状
下痢、軟便をする/元気がない/吐く/痩せてきた/食欲がない
病気
消化器の病気

あまり聞きなれない言葉だと思いますが

肝臓に過剰な脂肪が蓄積して起こる病気が

この「肝リピドーシス」です。

ネコちゃんに多い病気であり、進行すると

黄疸や神経症状を起こすなど、重大な病気の一つです。

 

ややふっくら体型のネコちゃんで多い病気です。

オスよりもメスで多いとされています。

特に気を付けないといけない症状として

「食べない」ことが

この病気を引き起こすきっかけとして挙げられます。

ネコちゃんが数日食べない、というのは

危険な兆候ですので、早めに受診をお願いします。

また、ふっくら体型のネコちゃんにダイエットをお勧めすることもありますが

絶食など急激なダイエットはこの病気に繋がる可能性も

ありますので、獣医師と相談の上、無理のないように進めていきましょう。

 

血液検査や超音波検査、

また超音波を見ながら肝臓に針を刺して細胞を見ることで

肝リピドーシスの診断をしていきます。

症状が進むと黄疸が出てくることもあり、

白目の部分がうっすら黄色になったり、尿が真っ黄色であったり

という症状が出てきます。

 

肝リピドーシスになっているネコちゃんには

早急に適切な栄養を摂ってもらう必要がありますが

食欲がまったくないネコちゃんも少なくありません。

入院して点滴をしたり、鼻などからカテーテルを入れて

流動食で栄養を摂ってもらったりする必要がある場合もあります。

 

また、肝リピドーシスの原因として

膵炎や胆管炎、腎臓病や甲状腺機能亢進症、糖尿病など

多くの他の疾患が原因となってくることがあります。

食欲不振を招く病気の全てが、肝リピドーシスを引き起こす可能性があるからです。

関連して他の病気がないかどうか、検査をして調べる必要があります。

特に胆嚢、膵臓、肝臓は位置的にも近い臓器ですので

関係した病気が起こりやすいところでもあります。

 

ネコちゃんは元々少量のごはんを

一日に何度も食べる動物です。

置き餌にしているお家も多く、また

何頭かのネコちゃんで置き餌を分け合って食べている場合も

少なくありません。

ネコちゃん1匹1匹の食餌の量に、是非気を付けてあげてください。