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042-753-6308

【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)

種類
犬/猫
症状
できものができた/よだれが出る/口から出血/口臭がひどい/食欲がない
病気
皮膚の病気/緊急性の高い病気/腫瘍

「扁平上皮癌」とは悪性腫瘍の一つです。

皮膚口腔内に出来ることが多い腫瘍で

特に猫の頭部(耳や鼻など)

口の中に出来ることが多く見受けられます。

 

扁平上皮癌は組織を破壊し、潰瘍(かいよう)を作りながら

大きく広がっていく悪性腫瘍で

皮膚表面や顔面などが大きく損傷されるため

見つけやすいですが、外傷と間違われやすい腫瘍でもあります。

 

特に口の中に出来る場合は見つけづらく

無麻酔では細かいところまで診察しにくいこともあります。

歯肉や舌などにも出来やすく、その痛みから

食欲が減ってきてしまうようになります。

「年をとってきたし、歯でも悪いのかな。

でも歯磨きなんてさせてくれないからなぁ・・・」と

様子を見ているうちに腫瘍が広がってしまう場合も少なくありません。

歯磨きも勿論のこと、口の中を「見る」「触る」ことに

慣れさせておくことは病気の発見にとても重要なことです。

「食欲がなくなってきた」

「よだれが出ている、血が混じる」

「口臭がきつい」

のような症状が認められたら、早めの受診をお勧めいたします。

麻酔がかけられる状態であれば、麻酔をかけた上で

レントゲンを撮ったり、口の中の状態を確認したり

歯石や歯肉炎を確認した上で、腫瘍がないか診察する必要があります。

 

外科手術が適応できる部位であれば、手術も適応となります。

しかし頭部や口の中では、手術が困難であったり

十分な大きさの切除が不可能である場合もありますので

状況に応じて二次診療施設の紹介もいたします。

放射線療法や化学療法(抗がん剤)を提案される場合もあります。

 

頭部や口の中、といった

腫瘍の出来やすい場所の特徴上、

「ご飯を食べられないこと」が大きく健康を損ねます。

鼻カテーテルや胃瘻チューブなどからの栄養摂取を

提案される場合もあります。

 

悪性腫瘍であるという診断はとても衝撃的なものですが

今後の生活や治療について

小さなことでもご相談いただければと考えています。