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【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

種類
症状
ぐったりしている/元気がない/咳が出る/舌が青い
病気
心臓の病気

若いころよりも元気がないな・・・

なんだかこの頃をするな・・・

病院で「心臓に雑音が聞こえます」と言われたんだけど・・・

といったことはありませんか?

 

ワンちゃんに多い心臓の病気として

僧帽弁閉鎖不全症」があります。

この病気は心臓の中の「弁」がうまく働けなくなることにより

血液を上手く全身へ送ることができず

心臓が大きくなってくる病気です。

高齢のワンちゃんで気を付けたい病気の一つです。

また、この病気にかかりやすい犬種というものもあります。

 

この病気は外科で根本的な治療をすることもありますが

まだまだ一般的ではありません。

基本的には心臓の負担を少なくするために、

お薬を飲んでうまく付き合っていく病気です。

 

とても元気に過ごしているけれど「雑音があります」と

言われることもあります。

その場合は、ご自宅で散歩や運動の仕方、呼吸の状態、舌の色などを

気を付けて見てあげてください。

症状が進んできたかも・・・

なんだか心配だ・・・

といった場合には、検査をお勧めします。

 

心臓の検査は血液検査、レントゲン検査、超音波検査をおこない

今の心臓の状態を知ることから始めます。

特に超音波は、休憩を挟みながら負担をかけずに検査をしたいので

お預かりして時間をかけながら検査します。

健康診断の血液検査に、心臓の項目を追加することも出来ます。

心臓の状態が数値化されるので、定期的な検査におススメです。

 

お薬が必要だと判断した場合には

状態に応じてお薬を処方します。

心臓の動きを良くしたり、全身の血圧を下げて心臓の負担を減らしたり

体内の水分を減らすことで心臓の負担を減らすなどのお薬を使います。

心臓自体を治す薬ではないので

ずっと継続してお薬を飲むことが大事になってきます。

症状の進行具合によっては、お薬が増える場合もあります。

また、塩分の多い食事は心臓の負担を増やすため

療法食をお勧めする場合もあります。

 

またご自宅で出来るチェックとしては

聴診器を使って心拍を数えたり

呼吸数を数えたりということもあります。

心拍や呼吸数の増加で症状の進行が分かることもあります。

 

僧帽弁閉鎖不全症と診断されたら

定期的な検査や、日々のチェックで

症状が進行しているかどうかを確認していくことが大切です。

 

状態が悪化してしまうと「肺水腫」

肺水腫(はいすいしゅ)

という命に関わる状態に進行してしまうこともあります。

上手に病気と付き合っていきましょう。