膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
- 種類
- 犬
- 症状
- 後ろ足を痛がる
- 病気
- 骨や関節などの病気
子犬をお迎えする時、「この子は膝が緩いです」
または「関節が弱いです」などと
言われたことはありませんか?
いわゆる「膝のお皿」と呼ばれる「膝蓋骨」は
靭帯で脛骨(脛の骨)の溝にぴったりフィットしているものですが
この膝蓋骨が骨の溝がら外れてしまうことを
「膝蓋骨脱臼」と言います。
先天的に骨の溝が浅かったり
靭帯が緩かったりする子がいますので
子犬で「膝蓋骨脱臼あり」と言われる子がいます。
ただし、成長に伴って骨も筋肉も変化していきますので
成長したら改善することもあります。
またその反対に成長したら悪化するケースもありますので
子犬の頃に指摘された子は、動物病院で定期的に触診してもらいましょう。
膝蓋骨脱臼の程度は、
何かの拍子に外れてしまうことがあるグレードⅠから
常に外れっぱなしのグレードⅣまでの段階があります。
外れると痛みがありますので、後肢を上げる動作を取りますが
むしろ外れっぱなしの子はそこで靭帯も固まり
痛みなく歩けている場合もあります。
例えば関節のサプリメントや適度な運動などで
悪化しないようにしていくことも出来ますが
すでにちょくちょく痛みがあるような場合には
手術をお勧めする場合もあります。
手術では膝蓋骨を固定し直しますが、
日常的に使っていく部位になりますので、
術後の再発や、もう片方の足に負担がかかることも
気を付けていかなくてはなりません。