膀胱結石(ぼうこうけっせき)
- 種類
- 犬/猫
- 症状
- おしっこに血が混ざる/おしっこに頻繁に行く/元気がない
- 病気
- 泌尿器の病気
膀胱結石は膀胱炎の原因の一つです。
ペットフードが改良されていくに従って
「結石の出来にくいフード」が作られるようになり
膀胱結石の中でも「ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)」
が原因となるものはかなり減ってきました。
それでも体質的に「結石を作りやすい子」は
ケアが必要になってきます。
![](https://www.mamiya-ac.jp/wp-content/uploads/2022/11/DSC_2984-640x480.jpg)
顕微鏡で見るとこのような結晶が見られます
(ストルバイト結晶)
ストルバイト以外にもシュウ酸カルシウムなど
いくつかの結石の種類があり、種類によっては溶かすことが出来ないため
注意が必要です。
多くの場合、膀胱炎症状で結石に気付くことがほとんどです。
血尿や頻尿、それに伴う食欲元気の減退が主な症状になります。
気を付けて頂きたいのは、オスの場合
「尿道」がメスより細いので
結石が尿道に詰まって尿が出なくなる「尿閉」
という状態になってしまうことがあります。
「尿閉」は急激に腎臓に負担がかかることになり
全身状態が悪化し、死に至ることもありますので
「今日は全くオシッコが出ていなくて体調が悪そう」
と思ったら、すぐにでも病院にかかってください。
オスで「結石の出来やすい体質」
「結石の詰まりやすい細い尿道」で再発を繰り返す場合
「会陰尿道造瘻術」といって、
尿道を短くし詰まりにくくする手術が必要な場合もあります。
メスの場合、小さな結石であれば
オシッコと一緒に出てきてしまうこともありますが
大きな結石は手術で取り除くのが一番です。
結石の成分によっては、フードを変えたりすることで
結石を溶かしたり出来にくくすることも出来ますので
術後の再発管理には、専用の療法食をお勧めします。
食事管理についてはその子その子で変わってきますので
まずは必ず動物病院で相談してください。
状態に合っていないフードを与えてしまうことで
健康を損なう可能性もありますので、ご注意ください。