皮膚組織球種(ひふそしききゅうしゅ)
- 種類
- 犬
- 症状
- できものができた
- 病気
- 皮膚の病気
「皮膚組織球種」というのは
主にワンちゃんにできる、皮膚の良性腫瘍です。
若いワンちゃんで発生することが多く、
頭部(顔面や耳などを含む)や四肢、体幹など
様々なところに出来る可能性がある腫瘍です。
この腫瘍は赤みが強く、急速に増大し
時に表面の出血を伴うこともあるので
飼い主様が気付いて診察に連れてこられることも多いものです。
検査としては針生検をし、比較的院内でも診断まで至ることが
多い腫瘍ですが、良性腫瘍の割に
細胞が増えていく所見が多く認められるので
確定診断として外注検査で細胞診に出すこともあります。
目の近く、口周りなど、鎮静麻酔下でないと検査が出来ない場合も
ありますので、その場合は組織を切除して病理組織検査に出すこともあります。
この腫瘍が「良性腫瘍」と呼ばれるのは
無処置でも数ヶ月で勝手に退縮、消失してしまうものだからです。
しかし同じ細胞が増殖する「組織球肉腫」は悪性ですし
見た目からでは他の悪性腫瘍と見分けがつかないので
「できもの」を見つけたら、まずは動物病院での検査をお勧めいたします。