甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)
- 種類
- 犬
- 症状
- 元気がない/毛が抜ける
- 病気
- 内分泌系の病気
「甲状腺機能低下症」は高齢のワンちゃんに多く見られる病気です。
何となく元気がなくなってきたな、という症状は
加齢のせいかな?と見過ごされがちですが
その他にも
痒みもないのに毛が抜けている
いっぱい食べるわけでもないのに体重が減らない
というような症状が出てきます。
皮膚科にいらっしゃる高齢ワンちゃんの中にも
この病気にかかっている子がよく見られます。
検査では採血をし
血液中の「甲状腺ホルモン」の値を見ます。
また、甲状腺ホルモンを出せと命令する「甲状腺刺激ホルモン」も
同時に検査することがあります。
甲状腺ホルモンが低い、または
刺激ホルモンとのバランスが崩れていると
「甲状腺機能低下症」と診断します。
治療は内服薬でおこなっていきます。
大体2週間以上お薬をまず飲んでもらい、再度ホルモンの値を検査します。
お薬の量が適正かを判断し、
投薬を続けて頂くことになります。
その後は半年に一度程度の健康診断などに
ホルモン検査を一緒におこなうことによって
お薬の量を調整していきます。
脱毛の他にも
フケが多い、皮膚が乾燥している、
逆に皮膚が脂っぽい、など症状は多岐にわたりますので
高齢のワンちゃんで皮膚のトラブルのある子は
一度検査を受けても良いかと思われます。