乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん)
- 種類
- 犬/猫
- 症状
- 目が赤い/目ヤニが出る
- 病気
- 眼の病気
難しい名前がついていますが・・・
人間でいうところの「ドライアイ」です。
涙が少なくなってまず飼い主さんが気付く症状は
「目ヤニが増える」ことです。
この時増える目ヤニは白っぽいねっとりしたものが多いですが
細菌感染がおこってくると黄色~黄緑っぽくなることもあります。
また、「結膜炎」で白目の部分が赤く充血します。
涙は目を保護するためにとても大事なものなので
それが減ってしまうことによって、目の表面の「角膜」に
傷がついてしまい「角膜潰瘍」が起こってしまうこともあります。
また、慢性的な炎症を起こしますので
目に黒っぽい色素がのる「色素沈着」や
炎症を治そうと血管が発達する「血管新生」を認めることもあります。
黒目の部分に色素がのるので、ぱっと見は気づきにくいですが
広がってしまうと物が見えづらくなってしまいます。
ネコよりもイヌに多く認められる病気ですが
背景にアトピーなどの「アレルギー疾患」があることが多いです。
皮膚トラブルの多いワンちゃんで、「目ヤニが多いな」と
感じることがありましたら、目の診察も是非一緒におこなってください。
他にも感染症や内分泌疾患などが原因の場合もありますので
「目ヤニだけだし・・・」と軽く考えず
一度診察を受けてみてくださいね。
病院では「涙の量を測る」検査をします。
シルマー試験と言いますが、これは実際に瞼に試験紙を挟んで
涙の量を測定しますので・・・
怒るワンちゃんネコちゃんでは検査がしづらいときもあります。
治療法としては多くの場合、免疫抑制効果のある眼軟膏などを使用します。
目薬や眼軟膏を付けることが少し苦手なワンちゃん、ネコちゃんも
いると思いますので
「うまくさせない・・・」という場合にはスタッフに相談してくださいね★
目薬が上手く効いているか、例えばアトピーなどで季節性に悪化したりする場合
には目の調子もイマイチ・・・ということもあります。
定期的に検査に来ていただいて、涙の量や目の状態を把握していくことも大切です。