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【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)

種類
犬/猫
症状
できものができた
病気
生殖器の病気/腫瘍

乳腺腫瘍というのは

飼い主さんが気付きやすい病気の一つです。

お腹や胸をなでなでしていたら、あれ・・・?

なんかしこりがあるんじゃない??

そういった場合にはまずは病院にお越しください。

 

乳腺腫瘍には悪性のものと良性のものがあります。

イヌでは約半数が悪性と言われ、

ネコではさらに悪性の確率が高いと言われています。

悪性のものは転移をするものも勿論あり

手術で腫瘍を取った後も、定期的な検査が必要になることもあります。

早期発見、早期治療が大切です。

 

イヌやネコは乳頭が何対もありますよね。

乳腺も胸からお腹まで長く繋がっています。

乳腺腫瘍の基本的な治療法は「手術」となります。

しこり「だけ」を切除する場合もありますが

乳腺で繋がっているところには、悪性であれば転移の可能性がありますので

悪性の疑いがある、悪性か良性か分からない場合は

いくつかの乳腺をまとめて切除する手術となります。

左、右、前3対、後2対の4ヶ所に分け、

しこりのある部分がどこかによって、手術範囲を決めます。

複数の腫瘤がある場合には、片側の乳腺を全摘出したり

間をおいて手術を繰り返す必要がある場合もあります。

また、リンパ節に転移していないかを検査するため

リンパ節の切除を行う場合がほとんどです。

範囲の大きな手術となりますので、

1~3泊くらいの入院が必要となります。(状態にもよります)

また、ホルモンが腫瘍形成を促す可能性がありますので

避妊手術をしていない子では

同時に避妊手術をするようになります。(2泊以上の入院となります)

乳腺腫瘍

 

切除した腫瘍は病理検査に出し

悪性か良性かを検査してもらいます。

良性であれば手術の傷の抜糸が終われば治療終了となります。

悪性であった場合は、転移の可能性などを考え

胸のレントゲンや腹部のレントゲン、超音波検査など

全身の検査をおこない、定期的な検査をおこなっていきます。

 

悪性の乳腺腫瘍では、大きく育って自壊、出血して

生活の質を著しく落とすこともあります。

肺などに転移してしまうと呼吸の悪化をまねきます。

乳腺腫瘍は、中高齢で未避妊の子に多い病気です。

早期の避妊で確率を下げることが出来ますが

2回目の発情以降で避妊した場合、

乳腺腫瘍の発生確率にあまり差がないとの報告もあります。

泌尿器の発達などを考え、当院では生後7ヶ月以上での避妊手術を

お勧めしています。