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ブログ定期検診病気

肝臓が悪いと言われたら

健康診断で試しに血液検査を受けてみたら

「肝臓の値が高いですね」と言われた場合。

さて、これから何に気を付け、どうしていったら良いでしょう。

実は肝臓の病気は、目に見える症状が起こりにくいことが多いです。

肝炎を起こしていても、肝臓に腫瘍がある場合も

「食欲や元気に問題はないのですが・・・」と言われることもしばしば。

肝臓は栄養分の分解や合成、消化をおこなう胆汁の生成

有害物質の解毒をおこなうなど、多岐にわたる働きをしています。

肝臓の病気は分かりにくいですが、進行してしまうと

身体の重要な機能を損ない、、命に関わることも少なくありません。

また、胆汁をためておく「胆嚢」と呼ばれる臓器は

肝臓に包まれるような場所に位置しており

この胆嚢の疾患も気を付けなくてはなりません。

肝臓の値が高い場合

軽度でしたら数か月後の再検査などを提案させていただく場合もあります。

一時的な炎症や食生活の乱れなどで高値が出る場合もあります。

いくつかの項目でそこそこ高い値が出た場合には

まずは画像検査をご提案します。

レントゲンで肝臓の大きさや胆石の有無などを確認し

超音波検査で実際に肝臓や胆嚢の状態を把握します。

画像検査で一部分に異常が認められた場合などには

針で細胞を採取し、検査に出すことによって

腫瘍や炎症が起こっているのかを知ることも出来ます。

特に気を付けなくてはならないのは胆嚢の疾患です。

犬でしばしば認められる「胆嚢粘液嚢腫」

正常であれば液体である胆嚢の中が

ゼリー状に固まり、胆汁の排出が困難になる状態です。

胆汁が上手く排出できないと、胆嚢破裂を引き起こし

消化液である胆汁がお腹の中に漏れ出ることで「腹膜炎」となり

緊急的に命に関わる状態になることもあります。

肝臓や胆嚢の疾患を認めた場合

多くは「低脂肪のフード」を勧められます。

また、内服薬を処方する場合もあります。

肝炎や肝臓の障害は、感染性に起こることもあれば

自己免疫性に起こることもあり

確定診断は開腹手術で組織の採取が必要だったりと

ハードルが高いこともありますので

確定診断より前に治療を先行させる場合もあります。

内分泌の疾患で肝臓の値が上がることもありますので

血液検査で、内分泌の検査を追加することもあります。

肝臓は身体の中でも大きな割合を占める重要な臓器です。

今は目に見える症状がなくても

しっかりと気を配り、検査や治療をすることで

元気に過ごせる時間を長くしていきましょう。

監修者情報

まみや動物病院 院長

間宮 一美

略歴
  • 1991年3月 麻布大学卒業・獣医師免許取得
  • 2001年4月~2005年3月 麻布大学専科研修医所属(腎泌尿器科・一般外科)
  • 2017年4月~2020年3月 麻布大学専科研修医所属(腎泌尿器科・一般外科)
  • 2023年4月 腎泌尿器学会認定医取得
所属学会
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 日本獣医腎泌尿器学会
  • 日本獣医学会
  • 日本獣医寄生虫学会

親戚が畜産農家を営んでいたため、幼い頃から動物と触れ合ってきました。当初は産業動物の獣医師を目指しましたが、「動物の命を救いたい」という想いから、犬や猫を専門とする獣医師へ。開業から20年以上経った今も、獣医療への情熱は変わりません。休日は研修に参加し、趣味はバイクと映画です。愛犬のボクサーと猫と一緒に暮らしています。