自宅でおこなう耳のケア
人間でも近年では
「耳掃除は毎日行わない方が良い」という
方針になってきていますが
ワンちゃん、ネコちゃんの「耳のケア」は
実際どうおこなっていったらよいでしょう?
基本的には耳の中の汚れというものは
自然に外に押し出されるような身体の作りになっています。
外耳炎やアレルギーなど耳の病気をお持ちでない子は
汚れているなと感じた時に
☆指が届く範囲の汚れを、イヤークリーナーなどでふき取る
程度のケアで十分です。
耳の中まで綿棒を使って綺麗にするのはNG!!
耳の中を傷つけ、炎症の原因を作ってしまう可能性があるからです。
では耳が汚れやすい子は?
外耳炎を繰り返しているような子は
『耳垢の分泌が多く、耳の外への排出が追い付かない』状態にあります。
また耳の中の皮膚が炎症を繰り返すことで厚くなり、耳の中が狭くなってしまって
『耳垢が中に溜まりやすい』構造になっている子も少なくありません。
その場合は、耳の中の洗浄が必要になってきます。
※耳垢がかなり多い
※耳をかゆがる
※耳を触るのを嫌がる
といった症状の場合には、おうちでいきなりケアせず
まずは動物病院にかかってください。
外耳炎が起きている場合、またその重症度によって
おうちでの治療・ケア内容が変わってきます。
特に炎症がひどく『鼓膜の損傷』がある場合
洗浄液が鼓膜の奥(中耳)まで入ってしまうことがあるため
使用できない洗浄液成分もあります!
しっかり耳の中の状態、鼓膜の状態を動物病院で確認してもらいましょう。
耳洗浄の手順の基本はこちら
①耳の中に洗浄液を入れる
②耳の付け根をよくもんで、奥の汚れを浮かせる
③犬に耳を振ってもらい、洗浄液を出してもらう
④手前に残った汚れをふき取る
アレルギーやアトピーをもっている子は
皮膚のバリア機能が崩れやすい状態にあります。
耳の中も、皮膚の一部。
適切なケアをおこなうことで、外耳炎の発症・悪化を防ぎましょう。