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【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

食物アレルギーによる皮膚炎

種類
犬/猫
症状
かゆがる/毛が抜ける/皮膚が赤い
病気
皮膚の病気

食物アレルギーは、日常的によく出会う皮膚炎の原因のひとつです。

食物アレルギーを起こす食材には、様々なものがあります。

多くはフードのメインとなる「炭水化物」「タンパク質」の中にありますが

他の原料が原因となることもあります。

食物アレルギーが疑われる皮膚炎は、多くの場合

☆口の周り

☆肛門周り

☆足先

☆頭部

にあらわれることが多いですが、それ以外の場所にも起こりえます。

アトピーなどと併発していることも多いので、

慢性的な皮膚炎がある場合には、食物アレルギーの可能性も考えておいた方が良いでしょう。

また、便の状態が悪い、便のにおいが強いなどの

消化器症状が起こることもあります。

アレルギーというと、どうしても「血液検査でアレルゲンを特定」と

なりがちですが、血液検査でのアレルギー検査は万能ではありません。

どのアレルゲンも高値を示していないからといって、

食物アレルギーを否定することはできません。

食物アレルギーを疑われる場合、

「除去食試験」を勧められることがあります。

除去食試験とは、今まで食べていたフードの原料の中から、

アレルゲンの原因である可能性があるものを外し、

まったく新しいタンパク、炭水化物のフードに変更したり

加水分解などの特殊な処理を行い、アレルゲンとなりにくくしたフードに変更することです。

除去食には、一般的に「療法食」をお勧めいたします。

皮膚のターンオーバーには、通常3週間はかかると言われており

除去食を試したからといって、すぐに効果が出るわけではありません。

除去食試験には少なくとも1ヶ月~2ヶ月の時間がかかります。

その間は定められた除去食の他は、オヤツなどもあげずに過ごす必要があります。

除去食試験が効果を示した場合、

「では何が原因の物質だったのか」を知るため

「負荷試験」をおこなう場合があります。

負荷試験で皮膚炎が再燃しない場合、食べられる選択肢を増やすことが出来ます。

除去食試験や負荷試験は、

必ず獣医師の指導の下、おこなってください

定期的な診察も必要となってきます。

アレルゲンとなる物質は、変化していくこともあります。

一度検査して改善したからといって、再燃しないという保証はありません。

皮膚の状態やかゆみには、気を付けて生活していってあげてください。