膣マス
- 種類
- 犬
- 症状
- できものができた
- 病気
- 外科の病気/泌尿器の病気/腫瘍
2022年5月にいらした患者さんです
14歳 ジャックラッセルテリア 未避妊メス
急におしっこが出るところから何か出てきたとの事で、他院から転院されてきました。
診察の上、膣から発生する出来物(膣マス)の可能性が高いと判断し、摘出手術と避妊手術をご提案いたしました。
会陰切開で出来物の根元を確認。(写真で見える様に意外と根本が深く長いのです。)
根本はおしっこの出口と近いので、機能障害を起こさない様に慎重に摘出します。
膣にできる出来物はホルモンに関連して大きくなる事が多いので、今後再発しない様に摘出と同時に避妊手術も行いました。
2泊3日の入院ののち、退院。
オペから2週間で抜糸と病理検査の報告をいたしました。
今回の出来物は、『平滑筋腫』という良性の腫瘍でした。摘出手術と同時に避妊手術も終えているのでこれにて膣マスの治療は終了です。
見た目は似ていても、悪性の腫瘍の場合もあり注意が必要です。おうちのわんちゃんでこんなものが急に見つかったらすぐに教えて下さいね。
🐶〈診察室での様子〉🐶
急に変なものが外陰部から出てきてオーナー様はびっくりされていました。脱腸?膣脱?と心配されていました。高齢であり初めての麻酔の為、とても不安とおっしゃっていましたが、手術を終えた今とても元気に過ごしている様子を見て非常に喜んでいらっしゃいました。