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042-753-6308

【診療時間】9:00~12:00 / 16:00~19:00
※水曜、祝日午後は休診。

症状別症例紹介

外耳炎(がいじえん)

種類
犬/猫
症状
痒がる、ひっかく
病気
皮膚の病気

耳をかゆがる、耳垢が多いなどの時には

多くの場合「外耳炎」が疑われます。

健常時であれば、耳垢は自然と耳の外に排出されていくものですが

外耳炎では炎症によって分泌が増えることにより

耳の中に多くの耳垢が溜まり、さらに細菌や真菌が増えて

化膿につながることもあります。

単なる耳の痒み・・・と放置してしまうと

外耳炎は実は大変な病態に進行する場合があります。

耳の炎症は慢性化すると、耳の中の皮膚を固く厚くしていきます。

それによって耳の中が狭くなってしまうと、さらに通気性の悪い環境になり

外耳炎を悪化させていきます。

閉塞に近い状態となってしまうと、もう耳の外からの治療が行き届きません。

内部で炎症が進行していってしまうのを治療するために

外科手術に至る可能性があります。

また、外耳炎だけにとどまらず

鼓膜を傷害して中耳炎、内耳炎へと進行する場合もあります。

そうなると痒みだけではなく、強い痛みや神経症状を示す場合もあります。

外耳炎の原因として考えられるものに、アレルギーやアトピーなどにより

正常な皮膚バリア機能が失われてしまうことがあります。

すでにアトピーやアレルギーをお持ちの子は、耳のケアも気を付けてあげてください。

また、他の皮膚に症状がなく、外耳炎のみをしめすアレルギー症状もございます。

お迎えしたばかりのワンちゃんやネコちゃんの場合には、

耳ダニ寄生による外耳炎も考えられます。

動物病院で診察を受け、適切な駆除剤を使用しましょう。

外耳炎の治療としては、耳の洗浄や点耳薬を使う場合が多いです。

耳垢を除去し、増えすぎてしまった細菌や真菌を抑え、炎症を抑えることで

外耳炎を治療していきます。

炎症を抑えるために、点耳薬には抗生物質やステロイドが配合されています。

使用方法、使用頻度は外耳炎の状況によって変化していきますので

必ず動物病院で指導してもらいましょう。

プードルやシュナウザーなどの犬種の場合、

耳の中にも多く毛が生えていることがあります。

外耳炎になった場合には、治療をしっかり行き届かせるために

耳毛の処理をおこなうことをお勧めいたします。