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トレーニングブログ

猫のキャリートレーニング

「キャリーバッグを見ただけで愛猫が逃げてしまう」「病院へ連れて行くのが毎回大仕事…」と悩んでいるオーナー様は多いのではないでしょうか。

実は、キャリーを「恐怖の箱」から「安心できるマイルーム」に変えるには、日頃のキャリートレーニングが不可欠です。

今回は、なぜトレーニングが必要なのか、そして具体的な手順についてお話しします。

🐾 なぜ「キャリートレーニング」が必要なの?

猫にとってキャリーに閉じ込められることは、自由を奪われる大きなストレスです。

しかし、慣れておくことで以下のようなメリットがあります。

  1. 通院ストレスの軽減:リラックスして受診できれば、正確な診察につながります。
  2. 災害時の安全確保:避難が必要な際、パニックにならずスムーズに同行避難ができます。
  3. 命を守る準備:急病時にすぐ病院へ運べることは、愛猫の命を救う直結の鍵となります。

🐾 4ステップで進めるトレーニング法

トレーニングの鉄則は「決して無理強いしないこと」です。

ステップ1:キャリーを「家具」にする

使う時だけ出すのではなく、常にリビングに置いておきましょう。

扉を外し(または開放し)、中に愛猫の匂いがついたタオルを敷いて「いつでも入れる寝床」にします。

ステップ2:中でおやつをあげる

キャリーの中で大好きなおやつやフードを与えます。

「中に入ると良いことがある」という記憶を上書きしていきます。

ステップ3:扉を閉める練習

自分から入るようになったら、食事中にそっと扉を閉めます。

食べ終わったらすぐに開ける、を繰り返し、徐々に閉める時間を数秒から数分へと延ばしていきます。

ステップ4:持ち上げて移動する

扉を閉めた状態でキャリーを持ち上げ、部屋の中を少し歩いてみましょう。落ち着いていられたら、扉越しにおやつをあげてたっぷり褒めてください。

🌟 獣医師からのアドバイス

もし愛猫がキャリーを激しく怖がる場合は、「上下に分割できるプラスチック製のハードキャリー」がおすすめです。

天井が外れるタイプなら、猫が中に入ったまま診察を受けられるため、病院での負担をさらに減らすことができます。

キャリートレーニングは一日にして成らず。

焦らず、愛猫のペースに合わせて「安心の場所」を作ってあげてくださいね。

監修者情報

まみや動物病院 院長

間宮 一美

略歴
  • 1991年3月 麻布大学卒業・獣医師免許取得
  • 2001年4月~2005年3月 麻布大学専科研修医所属(腎泌尿器科・一般外科)
  • 2017年4月~2020年3月 麻布大学専科研修医所属(腎泌尿器科・一般外科)
  • 2023年4月 腎泌尿器学会認定医取得
所属学会
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 日本獣医腎泌尿器学会
  • 日本獣医学会
  • 日本獣医寄生虫学会

親戚が畜産農家を営んでいたため、幼い頃から動物と触れ合ってきました。当初は産業動物の獣医師を目指しましたが、「動物の命を救いたい」という想いから、犬や猫を専門とする獣医師へ。開業から20年以上経った今も、獣医療への情熱は変わりません。休日は研修に参加し、趣味はバイクと映画です。愛犬のボクサーと猫と一緒に暮らしています。