「先生、しこりができました」
こんにちは😊
今回は、比較的よく診察で見る「しこり」についてお話します。
「しこり」には大きく分けて
「悪性度の低いもの」「悪性度の高いもの」
があります。
「先生、これは悪性ですか?💦」というのは
とてもよくいただく質問なのですが
実は見ただけでは正確に分かるものではありません。
なんとなく、見た目や触感などで「これかなあ」と疑う種類はありますが
良性のものに見た目が似ている悪性のものも
多くあるのです🧐
きちんと診断をするには、その「しこり」の中の細胞や組織を検査する必要があります。
検査はしこりを針で刺して細胞を取って調べる「針生検」
鎮静(軽い麻酔)をかけて小さく組織を取る「パンチ生検」
などがあります。
針生検はその子の性格やしこりの場所にもよりますが、麻酔をかけることなくおこなえます。
しかし取れる細胞が少ないこと、うまく目的の細胞を取れない場合があることなどから
診断に結びつかない場合もあります💦
その場合は、もっと組織をもらう検査が必要になります。
「先生、もう取ってくれて良いです!検査せず手術で取ってください。」
こちらも時々いただくお声ですが…
悪性の可能性がある場合と、良性が確定している場合では、手術の範囲がかなり違ってきます。
大きく取って良性ならまだよし、
小さく取って悪性だった場合は、大きく取る手術を改めてしなくてはなりません💦
検査である程度の悪性度の判断をしておくことは、ワンちゃんネコちゃんにとっても必要なことなのです🐶😺
さて、少し怖い話もまじえましたが
その「しこり」について飼い主さんに見ておいてほしいことは
🔴しこりはいつ見つけたか
🔴見た目や色は変わってきているか
🔴大きさは変わってきているか
🔴ワンちゃんネコちゃんが気にしているか
といったことです。
「少し様子を見ましょう」ということもありますが
悪性の場合はやはり早期発見、治療がカギになってきますので
早めにご相談いただくのが良いと思います🏥